毎週土曜日に開催している映画上映会
10月は、映画「for you 人のために」(75分)を上映しています!
広島で被爆しながらも人のために尽くし続けた人たちを記録したドキュメンタリー。
原爆投下時に、米軍捕虜が広島にいた事実を追い続けた森夫妻や、投下後の広島で救護活動を行った外国人神父たちへのインタビューなど、国境を超えた助け合いの姿を紐解く。また医療や経済援助のための被爆者手帳制度などにもスポットを当てる。
【監督】松本和巳
75分 カラー
2022(令和4)年 日本
☆ピースダイアリーでは見どころをもう少しご紹介します。
1945(昭和20)年8月6日、広島に原爆が投下され、約14万人が犠牲になりました。
本作は、広島で「人のために」行動した人に焦点をあてたドキュメンタリーです。
犠牲者の中には、捕虜として収容されていたアメリカ兵もいました。
森重昭さんは8歳のときに被爆。その後会社員として働きながら、被爆したアメリカ兵について独自で調査を続け、遺族とも交流を重ねてきました。
ドキュメンタリーは、この調査の足跡を辿るところから始まります。
広島市内の遺構を案内しながら、若くして亡くなった兵士たちの最期の様子をカメラに語ります。
原爆投下直後、広島の教会で救護活動が始まりました。
スペインから来日していたアルぺ神父は、医学部出身の知識を活かし、被爆者の治療を行いました。
このとき自身も被爆していましたが、次々と運ばれてくる負傷者を寝ずに看病し続けました。
証言を通じて、広島にいた外国人神父の人柄や市民との交流を明らかにします。
原爆の影響は戦後も残り続けました。
1957(昭和32)年に原爆医療法が制定され、被爆者手帳の交付が始まりましたが、認定までの手続きが大変難しく、被爆者への医療や経済的援助が十分に行き届いていませんでした。また、社会には「被爆者」への偏見や差別がうまれていました。
そのため、頼る先がなく自力で生きていかざるを得ない人が多くいました。
森重昭さんの妻佳代子さんの父親、増村明一さんは被爆者援護の充実を求め、被爆者手帳取得への制度を拡大させるために活動を始めました。佳代子さんへのインタビューから、増村さんの思いをうかがいます。
一方で、差別を恐れ、「被爆者」を隠すために被爆者手帳をあえて取得しない人もいました。
長い年月を経て自身のことを受け入れた今、取得を目指す人がいます。
これをサポートする人たちはどのような思いをもって寄り添っているのでしょうか。
被爆という壮絶な体験を乗り越え、人のために尽くしてきた人たちの力や思いを、ぜひご覧ください。
ウィークエンド・シネマは予約不要(当日先着順)です。
皆さまのご来館お待ちしております!
上映日時:10月4日、11日、18日、25日 各日 午後2時から
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