毎週土曜日に開催している映画上映会
6月は、映画「灼熱」を上映しています！

クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐり、クロアチア人とセルビア人との間に起きた民族紛争を背景にした、3話オムニバス形式の物語。
紛争勃発時に一夜にして敵同士となってしまう1991年編、紛争終結後に互いの民族を憎みながらも激しく惹かれあう2001年編、平和が戻り過去の憎しみを乗り越えようとする2011年編という3つの時代を舞台に、クロアチア人男性とセルビア人女性の若者を主人公に3つの恋愛を描く。

 

【監督】ダリボル・マタニッチ
【出演】ティハナ・ラゾヴィッチ、ゴーラン・マルコヴィッチほか

 

123分　カラー
2015（平成27）年　クロアチア・スロベニア・セルビア

☆ピースダイアリーでは見どころをもう少しご紹介します。
本作は3つの短編ドラマで構成された物語。
民族紛争の歴史を背景に、3つの時代で生きる3組の男女の恋愛を描いています。

1991年、セルビアとクロアチアの対立が決定的になろうとしていました。その足音は地方の村にまで届き、昨日まで誰でも通れていた道路には、検問所が設けられようとしています。
セルビア人のイェレナにはクロアチア人の恋人イヴァンがいました。
民族の違いがあろうと、お互いを愛し合う2人。兄から叩かれても怒鳴られてもイェレナの心は揺るがず、イヴァンもまた残していく家族に別れを告げます。
果たして2人の運命は…。

2001年、セルビア人のナタシャと母のゾルカは、住んでいた家にようやく帰ってきました。
紛争後も不安な状況が残り続け、なかなか故郷に戻れずにいたのです。
家は荒れ果て、廃墟同然。母は家の修理をクロアチア人のアンテに依頼します。
しかし、ナタシャは紛争で兄を殺したクロアチア人を許せず、アンテに対しても反抗的な態度を示します。
そんな状況にも不満を言わず、仕事に真面目で心優しいアンテ。やがてナタシャは彼に惹かれていきます。
ある日、2人で海に行くことになりますが…。

2011年、クロアチアは復興が進み、街に紛争の跡は見られなくなりました。
クロアチア人大学生のルカはパーティーに招かれて故郷へ帰ってきました。久しぶりに実家を訪ねますが、昔の話になった途端ルカと両親の間に重い雰囲気が漂い始めます。
続けて向かった先はセルビア人の元恋人マリヤの家。ルカは彼女に復縁を迫るも、拒否されてしまいます。
自棄になったルカはパーティーに向かい…。

主人公たちだけでなく、登場人物それぞれが複雑な感情に苛まれながらも生きる姿が印象的な本作。
また、同じ俳優が短編ごとに違う人物を演じているという珍しい演出に注目です。

ぜひご覧ください。

ウィークエンド・シネマは予約不要（当日先着順）です。
皆さまのご来館お待ちしております！

上映日時：6月21日、28日　各日 午後2時から

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