毎週土曜日に開催している映画上映会
5月は、映画「亀も空を飛ぶ」を上映しています!
米軍侵攻が迫る2003年のイラク北部にある小さな村。便利屋のサテライトは、衛星放送で米軍の動向を知るためのアンテナ設置に奔走していた。ある日、村にやってきた難民の少女にひと目惚れし、彼女の兄に予知能力がある事を知る。
開戦が迫るなか、子どもたちの目に映る未来とは…。
【監督】バフマン・ゴバディ
【出演】ソラン・エブラヒム、アワズ・ラティフほか
97分 カラー
2004(平成16)年 イラク・イラン
☆ピースダイアリーでは見どころをもう少しご紹介します。
主人公の少年サテライトは村の便利屋として働いています。
ある日、彼はテレビのアンテナを設置していました。村の大人たちが戦争の情報を聞こうとしているようです。ところが、流れてくる英語がわからず翻訳も彼に任せてしまうのでした。
いいように使われているサテライトですが、一方で村の子どもたちのリーダー的存在として慕われています。
子どもたちは、埋められた地雷を撤去して売る仕事でわずかな収入を得ています。地雷の撤去は子どもどころか大人でも非常に危険なことですが、彼らは当たり前のように「仕事」へ向かいます。
このとき、サテライトは彼らの派遣先を決め、地雷の買取価格交渉を行うなど、彼もまた仕事をこなしていることがわかります。
両手のない少年ヘンゴウ、その妹のアグリン、幼い男の子のリガー。作品のキーパーソンとなる3人です。
彼らは戦争によって家族を失い、住んでいた場所を追われ、難民として村にやってきました。
サテライトはアグリンに一目惚れ。仲良くなろうと話しかけますが、心を閉ざしているアグリンは冷たく突き放します。
その態度の背景には、彼女が抱える残酷な過去がありました。
やがてヘンゴウに予知能力があるという噂が流れ、サテライトもその力を目の当たりにします。
しかし、これが彼らの運命を左右することに…。
サテライト、アグリン、ヘンゴウ。子どもたちを通して、戦争がもたらした悲劇を描きます。
本作は、サテライトなどの主要キャスト含め、実際に現地の子どもたちが出演しています。
彼らの中には住んでいた場所を追われた子、家族を失った子、地雷で手や足を失った子もいます。
戦争と隣り合わせの毎日であっても、たくましく生きる子どもたちの姿が印象的です。
ぜひご覧ください。
ウィークエンド・シネマは予約不要(当日先着順)です。
皆さまのご来館お待ちしております!
上映日時:5月17日、24日、31日 各日 午後2時から
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