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ピースダイアリー

PEACE DIARY

2019年07月のダイアリー

【予告】7・8月のウィークエンド・シネマ

2019年07月03日

7月のウィークエンド・シネマは、原爆をテーマにしたドキュメンタリー映画を2本同時上映します。

 

1本目は「The A-bomb ヒロシマで何が起こったか」を上映します。

この作品は、広島のローカル放送局である中国放送と、原爆投下直後の1945年秋に広島を撮影した未編集フィルムを所有する日映映像とが、共同でハイビジョン化した原爆フィルムを元に制作された教育用映画です。

この映画の特徴は、広島の原爆を、熱線被害・爆風被害・救護活動・放射線被害の4項目に分け、当事者の証言インタビューを織り交ぜながら、原爆を知らない若い世代にも分かりやすい内容で伝えていることです。

原爆投下直後から現れた急性放射線障害や、数年経ってから出てくるガンなどの症状、そして「最も若い被爆者」といわれる原爆小頭症患者の現状まで盛り込み、今も続く放射線被害の実態を伝えます。

 

2本目は「長崎の記憶 ~幻の原爆フィルムで歩く長崎~」を上映します。

長崎に原爆が投下されて2か月。焦土の風景と苦しむ被爆者は日本人の手によって撮影されました。

当時、日本映画社のスタッフが撮影したフィルムには、治療を受ける人々や医師と看護婦、焼き尽くされた建物、ガレキに埋まる町の様子が映し出されています。

このフィルムは1946年「広島・長崎における原子爆弾の効果」という映画となって海を渡り、米軍の教材になりました。

現在の被爆遺構や被爆者の証言を交えながら、当時を振り返ります。

 

続いて、8月「世界ウルルン滞在記特別編『忘れない!戦場で傷ついた子どもたち ~ドイツ国際平和村の記録~」を上映します。

ドイツ国際平和村は、1967年の創立以来、世界各国で続く内戦や紛争で傷ついた子どもたちを受け入れ、治療を施し、リハビリ指導をし、母国へ帰す活動を続けてきました。

女優・東ちづるは、TV番組「世界ウルルン滞在記」のレポーターとして1999年に平和村を訪れて以降16年間、平和村の支援をライフワークとしてきました。

募金とボランティアの力によって成り立っているドイツ国際平和村ですが、番組と東ちづるの活動によって、日本との関係が深まり、多くの寄付と日本人ボランティアが集まりました。

この特別編では、平和村16年間の記録と、日本人ボランティアの活動を伝えます。

 

戦争は過去の出来事ではなく、今も世界各地で平和が脅かされています。

ぜひ、今回のウィークエンド・シネマで、その現状を知っていただき、平和について考える機会としてください。

皆さんのお越しをお待ちしています。